物質界のおもひでぽろぽろ。姫路市立動物園、素人の写真。Rest in peaceが言えなくて。
ある映画プロデューサーが、「素人の写真は面白い。素人は自分の撮りたいものを撮るからだ。プロは長年撮るべきものを撮っていると感性が鈍ってくる。」とのような事を言っていた。
俺は写真に関して、全くの素人だ。そんな俺の写真が面白いかどうか知らんが、俺が昨年の十二月に姫路市立動物園を訪れた際にスマートフォンのカメラで撮影した写真をいくつか並べてみようと思う。
ちなみに俺の写真は全て正方形だ。変なこだわりだ。カメラを横に向けたり縦に向けたりするのが面倒なのだ。それに、並べた時に統一感があるのだ。そんなわけで、正方形なのである。
先ず俺の目を惹いたのはアルマジロである。四足歩行でちょこまかと歩き回ったり、かと思えば突然球体になったり、せわしなく動き回っていて見ていて非常に面白かった。いつまでも見ていたいと思った。
フラミンゴ。
君は見たことがあっただろうか!山羊の後頭部を!!とくとご覧あれ!!!
シロクマ。この写真では伝わり難いが実物を見ると想像以上に大きい。しかもその大きさの割に動きが非常に機敏なのである。
(正方形写真の弱点はサイズ感や躍動感が表現し難く、 ダイナミズムやストーリー性に欠けがちな点だ)
ダチョウ。
ペンギンもおります。
どことなく寂しげなロバ。
どことなく寂しげなUFOキャッチャー。
抽象化された象と馬の乗るやつ。
みんな大好きスーパーゴリラボールとドドンガドン。
ゴリタンおやこのどっちの手にはいってるか。
一見優しそうな、金で動くおじさん。
昨今の政治家を風刺しているのだろうか。
いいえ、していません。俺の心が汚れっちまっているのです。
観覧車。
この動物園で亡くなった動物たちの慰霊碑。
いったいどれくらいの数の動物が亡くなっただろうか。
それぞれどのような一生を送ったのだろうか。
幸せだっただろうか。
人々に安らぎや楽しみを与えただろうか。
その死を悲しんだ仲間や人がどれだけいただろうか。
そんな事に思いを馳せる。
「R.I.P. (Rest in peace)」という言葉も「ご冥福をお祈りします」という言葉も、俺にはどうもしっくり来ない。
何処か腑に落ちない所があって、俺はそれらの言葉を使うことが出来ないでいる。
では何と言えば良いのか。
「あなたはこのmaterial worldに生まれて、生きて、様々な現象を見たり聴いたり感じたりして、色々な経験をして、死んで、形の無い所へ帰られたんですね。俺もいつかそっちに行きます。」
と言うのは変だろうか。変だ。
おしまい。