手が乾燥しがちな人のスマホケースはシリコンが良い
新しいiPhone SE に百均のTPUのケースを装着して2日程使っていた。
TPUのケースはプラスチックよりは柔らかく摩擦力も強いが、手の油分が少なく乾燥しやすい俺にとっては少し摩擦が足りない感じがあった。
使用していて滑って落ちそうになった事があり、ケース代をケチって落として画面を割ったら元も子もないなと思ったのでヨドバシカメラの通販でシリコンのiPhoneケースを購入した。
注文した翌日に届いた。
どんなシリコンケースにしたのか
Apple純正は高いのでラスタバナナというメーカーのものにした。税込858円。
色は黒。見た目は百均のTPUケースと然程変わらない。
写真右がシリコン。左がTPU。
TPUの方が少し光沢がある。
使い心地はどうか
iPhone SE の前に使っていたiPhone 6s にもシリコンケースを装着して二年ほど使っていたので、新しいiPhone SE に装着して手に持った瞬間に、やっぱりこれだなと思った。摩擦力が強く、手に馴染むので安心感がある。
柔らかく伸縮性もあるので着脱もしやすい。
着脱がしやすく水にも強いので汚れたら外してケースを丸洗い出来るのも良い。
シリコンの短所
シリコンは摩擦が強過ぎて、しかも柔らかく伸縮性があるので、ズボンのポケットから出す時にポケットの中で引っかかってケースが取れてしまう人もいるらしい。
俺は普段からスラックスやジョガーパンツなどのポケットに余裕があるズボンを履いているのでシリコンケースが引っかかって取れた事は無いが、普段からタイトめなジーパンなどを履く人にはシリコンケースは向いていないかもしれない。
流行と真価の差異、或いは君が食べているそのチョコレートがウォンバットのうんちである可能性について。
今週のお題「チョコレート」
何故そんなものが世間で流行っているのかわからない、と思う事は無いだろうか。
無いのなら、余程幸せな人なのでしょう。森へお帰りください。
俺は全くわからない事は無いにしても、そこまで流行る程のものなのか？と思う事がある。（特定の流行り物を批判する訳では無い）
カルチャーや価値観がこれほどまでに多様化した現代において、それでもある一つのものに極端に人気が集中する事があるのはどういった訳だろう。
それはより多くの人が「良い」と思ったから流行るのだろうが、大衆は本当にそれを良いと思っているのだろうか。
そもそも大衆は自分でその真価を見極める事が出来るのだろうか。
やっぱり流行っているから、或いは流行っているように見えるからそこに群がってるだけちゃうの？
大衆ってお祭り好きっすよね。
大衆は何故お祭りが好きなのか
長年の村社会の抑圧により、自分の意見を持っても叩かれたり仲間外れにされるだけなので、自主性を失ってしまった人は一定数いるだろう。
人は楽しい事が好きだが、そういう人たちは何を楽しんで良いのかわからない。
しかしお祭りは「楽しんでも良い」というお墨付きを与えられたイベントである。
だから日頃抑圧されていた人々はそこで羽目を外すのである。
人が羽目を外す裏には必ず抑圧がある。俺には抑圧されるものの苦しみがよくわかる。だから俺は何かやらかしてしまった人を笑ったり出来ない。その裏にあった抑圧の日々を想像して憐憫の情を抱く事が多い。
評論家がいるわけ
優れた評論家はあるものの隠れた良さや人が気づかない楽しみ方を教えてくれる。
しかし大衆が評論家を必要とするのはもっと消極的な理由からである。
自主性を失ってしまった人は何を「良い」と思っていいかもわからない。
だから「見る目がある」人の「良いと思って良い」というお墨付きがあると助かるのである。
最近流行りのインフルエンサーも要は評論家兼広告塔みたいなもので、自主性を失ってしまった人や真価を見極めるのが面倒くさいという人が多数いるからそういうビジネスが成り立っているのだろう。
流行っているものはより流行る
自主性を失ってしまった人は何を「良い」と思っていいかもわからない。
そういう人々が価値判断の基準にするのは評論家やインフルエンサーの意見だけでなく、「流行っているかどうか」という事も挙げられる。
流行っていると言う事が価値の保証になるのである。
だからプロモーションに尽力して流行っているように見せれば大衆はそれに群がってくるのである。
冠婚葬祭は普段着で行け
くだらない因習やマナーなどが無くならないのも自主性を失ってしまった人が多数いるからである。
靴下の色がどうとかスーツの黒の濃さがどうとか、それはスーツ屋が金を儲けるためである。
堂々と胸を張って、NirvanaのTシャツで葬式に行け。
何か言われたら言い返せるように徹底的に理論武装して行け。
でなければ俺たちは変われない。いつまでも憐れな家畜のままだ。
木魚のビートに合わせて大きな屁をこいてやれ。
バレンタインデーは意中の人に告白するきっかけが欲しい人にとって格好のイベントなのである
自主性を失ってしまった人は行動するのに何かきっかけが欲しいのだ。
「バレンタインには意中の人にチョコをあげても良いですよ」
「節分には恵方巻きを食べて良いですよ」
「神を信じたら幸せになれますよ」
それをビジネスチャンスと捉えた人がいて、その戦略が上手くいって定着し、年中行事となったのである。
Is this chocolate?
君が食べているそのチョコレートは、本当にチョコレートだろうか。
みんなが食べているからそれはウォンバットのうんちでは無い、と本当に言えるのか。
俺たちはこれから何を信じて生きていくべきなのか、今一度問い直す時なのでは無いだろうか。
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iPhone SE を買った
iPhone SE を買った。
黒の64GBにした。
ようやくiPhone 6sから買い替える事が出来た。
ワイモバイルとUQで2年毎に乗り換えて、その度に新しい端末にしている。iPhone 6sの前はiPhone 5sを使っていた。
今回はUQからワイモバイルへの乗り換えで、端末代は一括で支払った。
ネットに接続する時は大体WiFiを使うので1番安いプランにした。月々3GBで2680円。
iPhone SEは指紋認証が付いていて、iPhone 6sと同じサイズなので使用感はiPhone 6sと然程変わらない。
ただ、iPhone 6sでも日常の使用に何の支障も無かったが、流石にiPhone SEはA13 Bionicチップが入っているだけあって性能が良い。何をするにもスムーズである。
復元は全て手動でやった。時間が掛かるだろうと思っていたが、初期化から手動復元は何度もやった事があるし、インストールしているアプリも少ないので30分くらいで終わった。
写真も散歩や旅行に行った時に気が向いたら撮るだけであるし、撮ったらブログに載せて直ぐ消すので前の端末に写真が殆ど無かった。有ればBluetoothで直ぐに送れる量だが、引継ぎたい写真も無い。
百均のTPUのケースと百均の液晶保護フィルムをつけた。
液晶保護フィルムを貼る作業は気泡や埃が入って梃子摺る事が多かったが、今回は一発で上手くいった。
あまりにもスムーズに、全てが順調にいった。
しかし上手くいった時ほど注意が必要である。
俺は今まで使って来たスマホを落としたり壊した事は無いが、画面がバキバキに割れたスマホを使っている人をよく見る。
俺も画面を割らないように気をつけよう。
試験の時に咳が出るのが心配なら龍角散を持って行けばいい。
空気が乾燥している冬は喉が荒れやすい。
いや、冬に限った事では無い。
春や秋は花粉、夏はエアコンの影響で喉が荒れる事もある。喉が荒れると咳が出る。
咳をしても一人
（尾崎放哉）
尾崎放哉のように一人で咳をしている分には良いが、映画館や図書館、通勤通学のバスや電車の中など公共の場で咳をすると場合によっては人に不快な思いをさせる事になる。この疫病禍においては尚更である。
また、試験の会場などで咳をすると周りの人の集中を妨げる事になるかも知れない。
特にTOEICや英検のリスニングの時に誰かの咳のせいで大事なワードを聞き逃す人が出るかも知れない。
そんな事にならないようにどうすればいいのか。
缶の龍角散ってどない？
俺は缶の龍角散を家に常備しているが、これは上級者向けだ。
顆粒のものはミントや果物の風味が添加されているので生薬臭さがなく飲み易いが、缶の龍角散は生薬そのものなので独特な風味がある。
俺はもう美味しいと感じるようになったが、初めて飲んだ時は不味いと思った。二、三回飲んだら慣れた。
缶の中から付属の小さい匙で粉末を掬って舌に乗せるような感じで飲むのだが、これにはコツがいる。
失敗するとかえってむせる。
俺は冬場はほぼ毎晩寝る前に飲んでいるが、龍角散を飲んで寝ると翌朝の喉の不快感が軽減される。
龍角散じゃなくてトローチとか喉飴じゃあかんのか？
トローチもいいと思うが、喉飴は溶けるまでに時間がかかる。しかし、喉飴が良ければ喉飴にすれば良いだろう。咳が出にくくなるならなんでも良い。
なんでもいいからとにかく出来る限りの咳対策をして、喉のコンディションを整えて試験に臨んで欲しい。あなたの為にも、みんなの為にも。
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Xboxのコントローラーと俺のゲーム事情
俺はXboxは持っていないが、Xboxのコントローラーだけ持っている。
そんな事を言うと君は俺の事を「使えもしないコントローラーだけ買うアホ」だと思うかも知れない。
しかしそれは間違いだ。XboxのコントローラーはXboxを持っていなくてもPCやスマホやタブレットでゲームをする時に使えるのだ。
だから俺の事をアホだと思った君の方がアホだという事になる。
しかし俺は君の事をアホだと思ったりしない。
人は皆自分の既知の領域の外にいる者をアホだと決めつけがちだ。それは人間が未知なるものを本能的に恐れるからだ。
だから俺は君の事をアホだと思う代わりにこう言う。
「大丈夫。こわくないよ。」
という事で俺のゲーム事情について書いていく。
俺はどの程度のゲーマーなのか。
俺は長らく、もう学生時代以来何年もゲームを殆どしていなかったが、最近、疫病禍で気軽に外出もし難く、家にいてもストレスが溜まるので気晴らしに何かゲームでもやってみようかと思いやり始めた。
頻度で言えば週に一回か二回くらい。時々新しいゲームを購入したらその時はクリアするまで毎日少しずつ進める。その程度だ。
俺は何のゲーム機を持っているのか。
前述の通りXboxは持っていない。プレステやSwitchなども持っていない。
ゲーム専用の機器として所有しているのは「ポケットプレイヤー ギャラガ」と「ゲーム&ウォッチ スーパーマリオブラザーズ」だけだ。
「ポケットプレイヤー ギャラガ」と「ゲーム&ウォッチ スーパーマリオブラザーズ」は非常にシンプルかつコンパクトで気に入っていたが、もう飽きてきたので最近はXboxのコントローラをBluetoothでPCやiPad miniに接続してゲームをしている。
どんなゲームをしているのか（PC編）
俺がPCで遊んでいるゲームは「アケアカNEOGEO ザ・キング・オブ・ファイターズ 2002 for Windows」と「アケアカNEOGEO メタルスラッグ 3」である。どちらもMicrosoft Storeから840円で購入したものだ。
俺が小中学生の頃、町の彼方此方にSNKのアーケードゲーム筐体があった。百円玉を入れて遊ぶやつだ。
当時の小中学生の俺にとって百円は大金だ。百円あれば十円の駄菓子が十個買える。駄菓子は美味しいし小腹を満たす事ができるが、ゲームは食えないしむしろ余計に腹が減る。
それでも小中学生の俺は「ザ・キング・オブ・ファイターズ」と「メタルスラッグ」がやりたかった。下手だからすぐ死んでしまうのに。
そんな憧れの「ザ・キング・オブ・ファイターズ」と「メタルスラッグ」が一度840円を払えば家で何度でも出来る。これは素晴らしい事である。
おっさんになった今でも「ザ・キング・オブ・ファイターズ」と「メタルスラッグ」をやって楽しいのかというと、楽しい。俺はSNKが好きだ。細かい感想を書くと長くなるのでやめておく。
どんなゲームをしているのか（iPad mini 編）
iPad miniでは「THE KING OF FIGHTERS-i 2012」と「Downwell」をやっている。どちらもApp Storeで370円で購入した。
「THE KING OF FIGHTERS-i 2012」は言わずもがな、「Downwell」は大変面白い。
「Downwell」はその名の通り、敵を倒したり回避しながら井戸をひたすら下っていくゲームだ。
俺はそういうシンプルなゲームが好きだ。そういえば昔ナムコの「ミスタードリラー」というゲームも好きだった。
「THE KING OF FIGHTERS-i 2012」と「Downwell」はどちらもコントローラーに対応しているが、App Storeで買えるゲームアプリはコントローラーに対応していないものがまだ多いらしい。
iPad miniとXboxのコントローラーでゲームをするのは非常にミニマルで素晴らしいので、今後、コントローラー対応の魅力的なゲームアプリが増えればいいと思う。
肝心なXboxコントローラーの使い心地はどない？
Xboxコントローラーの使い心地は非常に良い。手に馴染むし、操作もしやすい。接続も簡単で、遅延も無いし、今のところ不満は一切無い。
単3電池2本で動くので、俺は単3のエネループを入れて使っている。
Bluetooth接続なら邪魔なコードが無いのが良い。
ゲームと俺のこれから
俺は今、特定のゲーム機を所有せずPCやiPad miniとXboxコントローラーでゲームをするというゲーム環境に満足している。
最新のプレステやSwitchやXboxなどを欲しいとは全く思わない。
Nintendo Switchのゼルダの伝説など魅力を感じるゲームが無い訳ではないが、やりだすと非常に時間を使いそうであるし、気晴らしのつもりで初めても熱中し過ぎるとかえってストレスや疲労が溜まるという事にもなり兼ねない。
それに、ゲーム以外にもやる事が沢山あるので、息抜きや気晴らしに気が向いたらやる。という感じでこれからもやっていくだろう。
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アンビエント音楽なんか作っても誰も聴いていない。
今週のお題「鬼」
iPad mini 5でKORGのGadgetというアプリを使って音楽を作った。
"Eclosion" と "Ame no Kaeri Michi" の2曲。
"Eclosion"
"Ame no Kaeri Michi"
所謂インスト曲で、ジャンルに拘って作った訳では無いが、強いて言えばアンビエントのようなものかと思う。自分にとって心地良い音を選び、苦手な音を排除していくとこのような音楽になる。
しかし、アンビエント音楽なんか作っても誰も聴かないだろう。
世間の人は、
鬼をしばいたり、
鬼にしばかれたり、
くだらない事でマウントを取り合ったり、
スポーツの練習をしたり、
SNSをチェックしたり、
流行りの映画を観に行ったり、
お好み焼きを食べたり、
ピンハネをしたり、
罠にかかった猪の睾丸を素揚げにしたり、
頭髪の薄くなってきたのを気にしてカツラを買いに行ったり、
気になる異性の前で自分をよく見せようとしたり、
トイプードルを動物病院に連れて行ったり、
アイドルの応援をしたり、
ホットサンドメーカーで肉を焼いたり、
技能実習生の名目で連れてきた外国人を奴隷のように働かせたり、
パソコンを組み立てたり、
パワハラをしたり、
セクハラをしたり、
モラハラをしたり、
屁をこいたり、
ゲームに熱中したり、
朝ドラを観たり、
陰謀論を広めたり、
公文書を偽造したり、
ピカソの絵を模写したり、
旧石器時代の生活を再現したり、
きゅうりを煮込んだり、
チケットを転売したり、
関節を痛めたり、
寿司を注文したり、
大学に行ったり、
媚を売ったり、
プロレスを観戦したり、
葬式をしたり、
ミネソタに行ったり、
豚骨ラーメンの汁を飲み干したり、
お友達とパーティーをしたり、
悪魔を召喚したり、
生活保護受給者を減らしたり、
弱っている者をさらに虐めたり、
会食をしたり、
DVをしたり、
ミサイルを発射したり、
夜の公園で雪だるまを作ったり、
クラゲに刺されたり、
パパ活をしたり、
猫を吸ったり、
木魚を叩いたり、
宇宙について考えたり、
ミーアキャットの生態について研究したり、
うがいをしたり、
ワインのテイスティングをしたり、
友人と喧嘩をしたり、
法律をややこしくしたり、
クリオネを捕まえたり、
富士山に登ったり、
判子を作ったり、
竹輪の磯辺揚げを食べたり、
そんな事をするので忙しいのだ。
アンビエント音楽なんか作っても誰も聴いていない。
だから俺は俺の為の、君は君の為の音楽を作ればいい。
アンビエント音楽の良さは、「聴かなくても良い」という所にある。
集中して耳を傾け無くても、そこで只、流れている。それがアンビエント音楽だ。
だからアンビエント音楽は、
君が鬼をしばいたり、
鬼にしばかれたり、
くだらない事でマウントを取り合ったり、
スポーツの練習をしたり、
SNSをチェックしたり、
流行りの映画を観に行ったり、
お好み焼きを食べたり、
ピンハネをしたり、
罠にかかった猪の睾丸を素揚げにしたり、
頭髪の薄くなってきたのを気にしてカツラを買いに行ったり、
気になる異性の前で自分をよく見せようとしたり、
トイプードルを動物病院に連れて行ったり、
アイドルの応援をしたり、
ホットサンドメーカーで肉を焼いたり、
技能実習生の名目で連れてきた外国人を奴隷のように働かせたり、
パソコンを組み立てたり、
パワハラをしたり、
セクハラをしたり、
モラハラをしたり、
屁をこいたり、
ゲームに熱中したり、
朝ドラを観たり、
陰謀論を広めたり、
公文書を偽造したり、
ピカソの絵を模写したり、
旧石器時代の生活を再現したり、
きゅうりを煮込んだり、
チケットを転売したり、
関節を痛めたり、
寿司を注文したり、
大学に行ったり、
媚を売ったり、
プロレスを観戦したり、
葬式をしたり、
ミネソタに行ったり、
豚骨ラーメンの汁を飲み干したり、
お友達とパーティーをしたり、
悪魔を召喚したり、
生活保護受給者を減らしたり、
弱っている者をさらに虐めたり、
会食をしたり、
DVをしたり、
ミサイルを発射したり、
夜の公園で雪だるまを作ったり、
クラゲに刺されたり、
パパ活をしたり、
猫を吸ったり、
木魚を叩いたり、
宇宙について考えたり、
ミーアキャットの生態について研究したり、
うがいをしたり、
ワインのテイスティングをしたり、
友人と喧嘩をしたり、
法律をややこしくしたり、
クリオネを捕まえたり、
富士山に登ったり、
判子を作ったり、
竹輪の磯辺揚げを食べたり、
そんな事をしていたまさにその時にも流れていたかもしれないのだ。
しかし人はアンビエント音楽に気付かない。
アンビエント音楽なんて誰も聴いていないのだ。
印象・夜海
寝不足で全身の軟骨が唐揚げになってしまって、俺の体脂肪率は10%、あるかないか。
金曜日の夜は決まってルールのわからないリモート麻雀をする。一緒にやっているエヴェリーナもフローラもチャンさんもルールを知らない。俺たちは雰囲気で麻雀をやっている。
酒を全く飲まなくなった俺は今日も「いぶりがっこ・マヨ・トースト」を食べながらローズヒップティーを飲んでいる。
「何を食べてるの？」とフローラが言う。
「スモークドピクルスとマヨネーズのトーストだよ」
「私の国でも似たようなものを食べるわ。今朝も食べたところよ。あなた真似したの？」
「偶然の産物だよ」
そう、偶然の産物。
ほんの些細なきっかけから人間は生まれてしまったり死んでしまったりする。
エヴェリーナもフローラもチャンさんも、俺だってそうだ。
「私の勝ちね」とチャンさん。
「やっぱりチャンさんは強いね」
エヴェリーナもフローラも俺も、チャンさんに拍手と10 Pietを送る。500 Pietで1 Wassilyに交換出来る。
しかし俺たちはスキナーボックスに入れられたマウスではない。実際、ゲームの勝ち負けなんてどうでもいいのだ。
この巨大な魔法の蜘蛛の巣で繋がった壊れ易い夜を平和に過ごす為の戦いは、それぞれの精神で起こっている。
癒えるはずも無い孤独を持ち寄って、俺たちは暗い海原を小さな舟で彷徨い続ける。
