小さな舟で名前の無い島の名前の無い美を探しに行く。
遠くに見えるあの島は、上島だろうか、鞍掛島だろうか。 俺は島に詳しくないので分からない。
瀬戸内には小さい島が数多ある。 もう凡ゆる島は発見されて、名前が付いているのだろう。
もうこの世界には名前の付いていない島は無いのだろうか。
小さな舟で名前の無い島を探しに行かないか?
それとも、この階段で海底まで下りていって、光る深海魚たちと、貝のように隠れて暮らそうか。
福泊の海岸。
とりあえず人のいない海岸でも歩いて、波音を聴きながらゆっくり考えよう。
日照時間が短くなってきたので光合成を諦めて葉緑体を捨て、葉も全て捨てようとしている木。
植物は賢い。人生は取捨選択の連続だ。
アントシアニンの赤。
美を構成する一つ一つの要素にも、すべて名前が付いていて、それぞれに合理性があるのだろうか。
美を説明するのは野暮だ。ただ美しい。それだけではいけないのか。
小さな舟で名前の無い島の名前の無い美を探しに行かないか?
男山の山上から見た姫路城。
男山の山上から見た姫路の街。
休館日の姫路文学館。
妹背橋。
船場川。
写真の中央をよく見ると白黒の猫が寝ている。
君は名前の無い島の名前の無い美を知っているか?